« WEB閲覧ソフト | トップページ | 石狩川:本庄陸男氏 »

2006年7月25日 (火)

新規就農の壁

先日、仕事の関係で就農説明会に参加してきました。
参加者は、これから農業をやりたい若者とそろそろリタイヤの世代です。

説明会自体は30分だったのですが、質疑応答がなんと45分以上も続き、盛り上がりました。

この質疑を通じて、素人には就農と農地の実態は、なかなか理解し難いと感じました。

そのなかで、私の理解した点は次の2点です。

1.農家になるためには、農家になることが本気だという「証明」をしなければならない。
 (証明とは、営農計画をはじめ、農業研修や農業法人への就職などで認められること)
 (認められなければ、各種の支援も受けられない)

2.基本的に農地の取得は「認められた農家(法人含む)」しかできない。
 (農家の親を持つ方は、比較的簡単に農家になれるそうですが)

私の浅い知識では、
 ・「農業は後継者が少なく、担い手不足」・・・供給(なり手)<需要(受けて)→就農し易い。

 ・「農地も離農による荒地が深刻」・・・・・・・・供給(売り手)>需要(買い手)→購入し易い。

と思っている訳ですが、実際はずいぶんと違うようです。

農家になりたいと名乗りを挙げても、受入地域から「どうぞ、我が村にいらっしゃい」と簡単にはなりません。
逆に、その方が本気で農業を行うのかの「品定め」をされて、「認め」られなければなりません。

新たに「したい人」が「なる」のではなく、「させたい人」を「認める」仕組みなんです。

まずは、新規就農希望者と受入地域の「お見合い」からスタートして、ケースbyケースで調整を図っていく手順が必要な模様で、これは、思っていたのとは大違いで、目から鱗でした。

これからさらに勉強して、理解を深めていくつもりです。

ただ、気がかりなのは、その「品定め」は、「農業研修を行う」ことが中心ですが、1~2年の研修中は「収入の目処」が立たないため、相当の覚悟が無いと、躊躇してしまうのではないでしょうか?(農業生産法人への就職という手段もありますが、研修とは違う扱いだと聞きます)

ただでさえ、一般の職種と比較しても不安定な産業なのでしょうから・・・。

市場にもまれる「ベンチャー企業と同じ」といえばそれまでかも知れません。ただ、食料自給率の低下や担い手不足は、近い将来の国のあり方に非常に影響を与える重要な課題です。

新規就農者にはもっと門を大きく広げて、チャレンジしながら経験値を高めていく取組、試行期間を設けて、
まずは農業をさせてみて、一定期間で評価して決定するという方式はできないのでしょうか?

背景には、農業の土台となる農地は余っているようで、実はどこにも流通していないということもあるのでしょうか。農地のなかでも生産性が低下している土地を評価し、農業委員会等が保有。それを新規就農者に割当て、試行期間としてチャレンジさせる。

そんな制度があったらなあ、感じた説明会でした。

問題は、そう簡単ではないのでしょうね。

|

« WEB閲覧ソフト | トップページ | 石狩川:本庄陸男氏 »

農作業」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/166854/11088597

この記事へのトラックバック一覧です: 新規就農の壁:

« WEB閲覧ソフト | トップページ | 石狩川:本庄陸男氏 »