札幌農家見学ツアー [後半]
さてさて、次の見学先は篠路にある株式会社から参入企業の畑です。
これは加工用トマトの畑です。普段見慣れている背の高いトマトに比べて、低木で手間いらずの点が優れており、大量に収穫も可能な品種です。
この品種で一番大きい畑がここです。ちなみに私たちの先生が品種開発をしたものです。
そして、メインのアスパラガス。約2.5haもある大きな農地です。
最近の技術で「長茎栽培」というものが導入され、通常では、7月上旬に収穫を終えてあとは来年まで延ばしておく栽培ですが、この長茎栽培では、写真の状態からも収穫を行うのだそうです。
この農家の方も卒業生で、企業に雇われている方ですが、日々経験と勉強に励んでいらっしゃるようです。
続いて、屯田の農家です。創世川沿いのこんなところにこんな大きな農地が会ったとは知りませんでした。
レタス、サニーレタス、リーフレタスをはじめ、様々な野菜を作っていらっしゃいます。
この地区でも有数の農地と技術力を持った篤農家さんです。
夏のこの時期は、朝は4時から夜7時過ぎまで、土日休みも働き詰めだそうです。
セルに植えられた苗は一つ一つ手作業で植えていくそうです。
特別な作業台に跨って行うということです。それでも大変な作業ですね。
冬は海外をはじめ旅行で身体を休めているということでした。
ズッキーニ畑では札幌で一番大きい畑だということですが、道を挟んで向かいが小学校で、四方を一般の住宅にかまれたかなり特別な畑です。
そんな事もあって、農薬を使わない(使えない)農業を実践なさってました。
ただ、奥様が今年の春から体調を崩されてしまい、畑の草取りに手が回らなくなってしまったそうで、ズッキーニ畑以外は、草に飲み込まれそうな状況でした。
あらためて、草の凄さと、農業の厳しさを感じました。
この農業学習コースの卒業生がNPO法人を作って、みんなで農業を営んでいる畑です。
現在22名のメンバーが、主に週末に集まって作業をされています。
これまで、何カ所かの農場をまわりましたが、農家になるためには様々な障害があり、なかなか難しいのが実態です。農地の取得は農家に認められなければできませんし、札幌では農地が非常に高いですし。
そんな事もあり、NPO法人を発足して、「集団」で農地を借りたり、取得したりして、別の仕事をしながらでも、農業を営む事ができるという画期的な取組なのです。
まだ、今年からスタートを切ったところでして、今後の事業展開が楽しみなところですが、是非、一定程度の収益を生み出し、持続可能な農業をめざして欲しいものです。期待しています。
以上、2回に渡っての札幌の農家見学ツアーの報告です。
なかなかためになりました。
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